UIデザインの勉強を始める新社会人に役立つ書籍まとめ


最近、新卒や若手のデザイナーにUIデザインの勉強になる本を教えて欲しいと聞かれたので、僕が読んで勉強になった本のまとめです。

スマートフォンのためのUIデザイン ユーザー体験に大切なルールとパターン

著者はクックパッド社の池田さん
iOS/AndroidアプリのUIデザイン業務の必要に迫られた時、一番始めに読んでもらってる本です。

ヘッダやナビゲーション、リストなどスマートフォンのUIデザインで必要なUIコンポーネントをパターン化して解説してます。デザイントレンドが変わっても、コンポーネント種類はさほど変わっていないので、今後も活用できる内容が書かれています。

ナビゲーションひとつとっても、それがタブバーなのか、ドロップダウンなのか、セグメンテッドコントロールなのか、ページャーなのかでは、使い方が全然異なるので、それぞれの役割が丁寧に解説されているので、アプリの文脈に対して適切なコンポーネントを選択する助けになります。

適切なUIの説明も書かれていて入門編としては非常に親切で丁寧なので、ユーザーがつまずくことなく自然な操作で目的を実現できるようにするには何を知っておくべきか。UIをどのようにデザインすべきか勉強するのに最適な本です。

スマートフォンのためのUIデザイン ユーザー体験に大切なルールとパターン
SBクリエイティブ (2015-01-20)
売り上げランキング: 76,769

フラットデザインで考える 新しいUIデザインのセオリー

以前、イベントで一緒に登壇させていただいたヤフー宇野さんの本。

  • なぜ今スマートホン向けOSでフラットデザインが採用されているのか
  • Microsoft、Apple、Google各社のフラットデザインの特徴
  • ボタンなどの各UIパーツの種類と本質
  • トランジション(遷移、アニメーション)の種類と本質

フラットデザインと言えど、OSによって異なるルールや特徴を理解する事ができます。

フラットデザインは見た目がシンプルなので、見よう見まねで作ってもそれなりに見えますが、その反面、UIから伝えられる情報量が少なく、わかりにくくなりやすいです。
それを防ぐには、なぜそのようなデザインになっているのかを理解する必要があります。
各UIパーツ・トランジションの種類と本質の内容はフラットデザインに限らず使える知識で勉強になりました。

フラットデザインに限らず、最近スマホ関連のUI開発を始めた人の入門書におすすめです。

フラットデザインで考える 新しいUIデザインのセオリー
宇野 雄
技術評論社
売り上げランキング: 276,513

プロトタイピング実践ガイド スマホアプリの効率的なデザイン手法

今やプロダクト開発で常識となったプロトタイピングの基本や実践方法を学ぶことができます。

そもそもプロトタイピングとは?といった解説から、なぜプロトタイプが必要とされているのか、プロトタイプを作ることでプロジェクトの進め方にどのような違いが出るのか詳しく記載されており、これからプロトタイピングを初めてみたい人にオススメの本です。

プロトタイピング実践ガイド スマホアプリの効率的なデザイン手法
インプレス (2014-08-08)
売り上げランキング: 67,310

モバイルデザインパターン 第2版 ―ユーザーインタフェースのためのパターン集

iOS / Android アプリのUIについてスクリーンショットを見ながら様々な実装パターンを紹介している本です。

読み物というよりはUIカタログみたいな感じですが、ジャンル別に様々なアプリの表現や、アンチパターンも掲載されていて、ザーッと読んで、手元に置いておくとUI設計で煮詰まった時に解決策が見つかるかもしれない一冊です。似たような感じだと http://pttrns.com/ と言うサイトもUIパターンがまとめられていて参考になります。

モバイルデザインパターン 第2版 ―ユーザーインタフェースのためのパターン集
Theresa Neil
オライリージャパン
売り上げランキング: 129,388

ノンデザイナーズ・デザインブック

ディレクターや企画職の人などにデザインとは何かを説明する必要がある時にまず読んでもらってる本です。
「近接」「整列」「反復」「コントラスト」の4つの原則があり、基本的にはこの原則を守るだけで、伝わるレイアウトの土台を組み立てることができるという内容が書かれています。
例えば整列の章では、 下記のような解説が写真付きで説明されているため、実際のレイアウトを確認しながら読めるので、勉強になります。また、話の内容自体も難しい言葉が使われることもなく非常に読みやすいと思います。

色、形、質感、位置関係、線の太さ、書体、サイズ、画像などの視覚的要素を、作品全体を通して繰り返すことです。これは、組織化を促進し、一体性を強化します。

僕もたまに読み返しますが、デザイナー初学者の人も必ず読んだ方が良い一冊です。

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]
マイナビ出版 (2008-11-19)
売り上げランキング: 3,052

誰のためのデザイン?

これも、新卒に必ず読んでもらってる本です。
プロダクトデザイン、インタフェースデザイン、ユーザーエクスペリエンスデザインの分野古典の改訂版で、最近の事例にも触れられていて、より身近に感じられるようになりました。デザイン活動を続けていく上で忘れてはいけない、基本的な設計思想が解説されています。

製品は様々な局面でエラー (ユーザーのつまずき) が生じており、例えばユーザビリティテストでは、エラーに直面したテスター (ユーザー) はまるで自身に責があるような言動を見せることが多いのですが、実はユーザー側ではなく、デザイン側に問題があるケースが大半で、そのつまづきは「スリップ (slip)」と「ミステーク (mistake)」の二種類があると述べられています。

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論
D. A. ノーマン
新曜社
売り上げランキング: 5,465

融けるデザイン

自己帰属感とiPhoneアニメーションの誤解の例は、上手く言語化できなくて感覚的なディレクションをしていた領域も、わかりやすく説明されてて参考になります。

テクノロジーは更に進化していくのだろうけど、ネット上に蓄積された情報を呼び出すためのインターネット環境から、モノがインターネット化されていく過渡期で、デザインの新しい議論の視点は読んでて刺激的でした。

多くのデザイナーに読んで欲しいと思った本。

著者の渡邊さんとは何度かお話させていただきましたが、インターフェース / インタラクションの分野で興味深い試みをいろいろとされている方ですので、作品も合わせてみると良いと思います。
Keita Watanabe | Interaction and Application Design Research
http://www.persistent.org/

融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論
渡邊恵太
ビー・エヌ・エヌ新社 (2015-01-21)
売り上げランキング: 115,309

センスは知識からはじまる

センスが良い、悪いという議論に終止符を打ってくれる本。

たまに、私はセンスが無いと言う人が居るけども「センスの良さ」とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力。と定義すると、センスが無いという発言は、ただの知識不足だと思い知らされる。センスは知識の集積であり、知識の蓄積が、アイデアの源である事を思い知らされて以来、新しい事を始める場合は、ひたすら関連情報を収集するようにしています。

デザインを生業とするのであれば、自分が何を根拠にそのデザインを決定しているのかを【感覚】という言葉に逃げずに説明しなければいけません。

センスは知識からはじまる
水野 学
朝日新聞出版 (2014-04-18)
売り上げランキング: 5,750

SCHOOL OF DESIGN(スクール オブ デザイン)

  • ポスターの裏側も作品
  • 自分の価値は他人が決める

など、モチベーションが上がる名言がまとまられています。たまに読み返します。

SCHOOL OF DESIGN(スクール オブ デザイン)
誠文堂新光社
売り上げランキング: 213,316

デザイナーとして起業した(い)君へ。成功するためのアドバイス

デザイナーが起業するために必要なコトが実体験を元に上手くまとめられています。

最高のパフォーマンスを発揮するためにも、自分にとってプラスとなるプロジェクトを選ぶために「デザイナーのキャリアを伸ばすセルフブランディング」が必要な時代になってきてると思うので、起業しないインハウスデザイナーにも読んで欲しい一冊です。

アイディアだけ出させて一銭も支払わないクライアント、横柄な態度で何度も要件をひっくり返すクライアントなど、、たくさんのデザイナーによる「失敗体験」が、惜しげもなく書かれているので、他書にはないとても貴重な情報を得ることができます。

デザイナーとして起業した(い)君へ。成功するためのアドバイス - Work for Money, Design for Love
David Airey
ビー・エヌ・エヌ新社
売り上げランキング: 22,790

まとめ

デザイン系の本を読むと、デザイン作業自体の試行錯誤や思考をショートカットできるので、効率化にもなりますが、人にデザインを説明する言語化の参考にもなりますので、ぜひたくさんの読んでみてください。


 

tsubotax

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です