上海の自転車シェアリングサービスが便利すぎる件


上海生活も一ヶ月が過ぎてだいぶ慣れてきました。
中国語は、ニイハオとシェイシェイしか喋れませんが、アプリが充実してるお陰で快適に過ごせています。

中国で生活するために欠かせないサービスがいくつかあるのですが、特に自転車シェアリングサービスがお気に入りで、使った感想を書いてみました。中国のバイクシェアリング戦争激化についてはこの辺の記事が参考になります。

街中に置いてあり乗捨てOKの使い方が便利

中国の自転車シェアサービスはスマホアプリを登録しておけば、すぐに使えて乗捨てOKと言うのが特徴で、街中で老若男女利用ユーザーが溢れてます。僕も通勤や移動は電車、タクシーではなく自転車を使うようになりました。

僕の活動範囲が中心地に偏ってるからもしれませんが、そこら中に置いてあるので近くに無くても1〜2分位探せばほぼ見つかります。

代表的なサービスは、Mobike(オレンジ)、ofo(黄色)、Xiaoming Bike(水色)で、料金は30分0.5元(8円)〜1元(16円)が代表的っぽいです。

競争が激しく各社キャンペーン中らしく、ofoは未だに1元も支払わずに使えてます。Mobikeは一定時間利用すると逆にお金がもらえるキャンペーンを実施中の模様。

マイ自転車とはシェアリングで生活習慣は変わってくる

基本的な使い方は、街中にある自転車をスマホを使って借りる、移動後鍵を閉めて返却をするだけです。返却場所は、上海市政府が定めた駐輪エリアへ駐輪する事になっているとの事ですが、実態としては街中何処でも置かれている状況です。

各社シェアを伸ばすために大量投下してるため、街の整備が追いついてない状況な印象。イノベーションとグレーゾーンの関係は深い。

東京ではマイ自転車を乗ってますが、シェアリングサービスと自転車保有では

  • 行きは自転車、帰りは飲み会で電車帰宅をした時の翌朝も自転車通勤できる
  • 外出時に壊されたり盗まれる心配をしなくて良いためストレスフリー
  • 昼飯外出時行きは歩きでフラフラ店を探して、帰りは自転車で戻る事ができる
  • 遠出時、駅から降りてから10分歩く場所も、自転車なら3分位で到着できる
  • 複数人移動時でも自転車移動ができる

このように、生活習慣も変わってきます。
僕は、いつでも自転車が乗れるようグローブだけ持ち歩くようになりました。

昨今の交通事情を考えると、一駅程度の移動は自転車の方が早いし楽

中国では、配車サービス競争が加熱した結果、路上で流しのタクシーを捕まえるのが難しく、ピーク時間は乗客が降りた瞬間のタクシーを捕まえても、次の予約が入ってるから無理と断られます。安いのでUBERの中国版Didiを使ったタクシー移動でも良いのですが、数分待ってタクシーに乗るくらいなら、1駅〜2駅程度の移動は自転車を使うほうが早いし気が楽です。

上海の地下鉄は荷物チェックが必須で、混雑も多く自転車移動の方がストレスが少ない

テクノロジー的な仕様だとMobike優位だけど、ofoの方がユーザー体験は良い

Mobikeとofoの細かい違いは色々あれど、ユーザーにとって大きな違いは、ロックの解除方法、車体の軽さと利用登録時のデポジット額。
デポジットは Mobike が299元(約4,784円)、ofo が99元(約1,584円)。

Mobikeは予約なしでも空き車両のQRコードをスキャンして借りる事も可能。
通信が発生するため解錠まで1秒〜5秒ほどかかる。
壊れてる場合は、他の車輌を探してくれと言うアラートがでる。体感的には10台に1台の割合で故障している。

僕は、当初Mobikeを愛用してたのですが、ofoを使うようになってからは、ofo一択になりました。街中で観察してても最近はofoユーザーが一番多いような気がします。

ofoアプリ内のマップで表示される自転車の位置情報は、APP側でユーザーの位置情報を取得してるので、返却時の位置で表示してる気がするけど、マップ信憑性は低い。ただ、数分歩くとすぐに見つかるので、マップを開いて探すという行為自体が特に必要ない。

ofoを事業者目線で考えると下記のようにツッコミ所満載ですが、それを考慮した上でもシェア拡大を追求していると想像する事にしました。

  • 車体の鍵と、アプリの終了ボタンは非同期。解錠後すぐにアプリで終了してもアナログ鍵は空いたままなので、乗り続ける事は可能
  • 施錠時、アナログ鍵をぐるぐる回しておかないと、ボタンを押すだけで解除可能な状態で置かれてしまう
  • 鍵開けっ放しで自宅に持ち帰り、マイチャリ化されても仕様上防げない
  • 車体GPSが無いため、事業者は正確な位置、台数を把握できない

自転車移動だと、街で美味しそうな屋台にふらっと立ち寄れる

こういう感じで倒れてたり、サドルが無い自転車もよく見かける
ライトが無いため夜の移動は注意が必要なんだけど、無点灯無音の電動スクーターも多く走ってるのでそもそも街全体が危ない。

しかし、朝になると突如復活して綺麗に整理されてる

自転車が倒れてる光景も見慣れてくる。

日中に点検して故障シールをつけるスタッフをたまに見かける。深夜に回収トラックが街中を回って整備してるらしい。

故障車両にはシールが貼られてサドルが上げられている。

関連不明だが、うちのアパートは自転車持ち込み禁止の張り紙がされてる

シェアリング自転車を使って移動するグループもよく見かける

Mobike通常版 30分1元(16円) スタイリッシュだけど重く、サドル位置を調整できない。

Mobike lite 30分0.5元(8円) カゴ付きで、通常版に比べて軽い。サドル調整不可。

カゴのパネルは太陽電池で充電できるようになってるっぽい。
カゴにバッグを入れて走るとスリに合うからやめたほうが良いとアドバイスを受けた。

ofoも2種類あって車輪が大きいバイクが新型と思われるがまだ台数が少ない。
手前の大きい車輪のタイプの方が乗り心地が良い。

乗ってないけど、Xiaoming Bikeは、30分0.1元(1.8円)と激安。
タイヤはパンクしないゴム式。サドル調整可能。

自転車シェアリングサービスに参戦する会社が増えて、街に新しい車両が増えていく。
複数台まとめて置いてある事が多く、ブレーキレバーを握って車両の健康具合を試してから借りるようになった。

一方、東京で広域実験中の自転車シェアリングサービス。

と言う感じで今後、中国の自転車シェアリングサービスは更に激化しそうです。
環境整備は必要ですが、東京でも広まってくれると良いなーと思いました!

中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 (星海社新書)
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シンプルなUIを実現するためにできること


僕は、シンプルで使いやすいデザインが好きだ。
多くのデザイナーも同じ考えだと思うけど、積み上げられた意見を反映した結果、シンプルとかけ離れたデザインになる事も多い。

デザインやディレクションを仕事にしていると、例えば

  • チームメンバー、同僚デザイナーからのインプットが多く、絞り込めず納得感を持たせるためにやむをえず盛ってしまう
  • 終盤で仕様漏れが発覚し、初期設計からズレるが時間が無く暫定対応になる
  • 偉い人の指摘で抜本見直しが必要だがスケジュールは変わらず中途半端になる

一度くらいこんな経験をしたことがあると思う。

後出しで要件が追加されると2歩後退してやり直すか、時間の猶予が無いと暫定的な突貫対応になるため本来の実力が出せず不本意な結果になる事も多い。
そのため、僕の場合は、予め情報を集める事に力を注ぎ、後々破綻しないディレクションをするように心がけている。

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UXデザインについて再考してみた


UX_Design

先日『意味不明なことばかり言ってるUXデザイナー達の代わりに「UXデザインとは何か」を端的に説明しよう』と言う記事がバズってた。

でもね、世に言う「UXマン」っているじゃないですか。

いかにも自分は上流工程だと言わんばかりに様々なフレームワークや聞こえはいい理論を振りかざしているにも関わらず、自分では手を動かしてモノをつくらないし、いざつくってもらったらアチャーなアウトプットだす人たち。

僕は、モノづくりに従事している人間なら「アウトプットで語れ」という哲学を持っていて、Twitter上で同意する考えをコメントした所、数名から辛辣すぎると言う意見をもらったので、もう考えを少し補足してみました。

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UXデザインを学んだその先にあるモノ


いつからか、UXという言葉をあまり使わなくなった。

UXと言う単語だけ切り出すと言葉の定義が曖昧で、開発現場で建設的な議論がしにくいというのもあるんだけど、現場のデザイナーや開発者がごく当たり前に考えている内容と同じ事でも、UXデザインのプロセスを通ると「これからUXデザイン手法で検証した、すごい結果をお話しますよ」と大層な話になってる事もしばしばある。

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デザイナーに必要なコミュニケーション能力とは何か


最近、デザイナーにコミュニケーションスキルが必要と言われるしその通りだと思うけど、日本の美大でコミュニケーション教育は重視されてないのに関わらず、社会に出たら突然「重要です!」と言われて最近の新卒は「突き放された気持ちになる」と言う話をたまに聞く。

そして、社会人になるとデザイナーに限らず、同じようにコミュニケーションスキルが必要と言われるのだけど、クリエイターが不幸なのは、教えてくれる人が極端に少ない所だと思う。確かに、デザインスキルは楽器演奏と同じで、実践による反復運動の繰り返しで身につくものだと思うけど、コミュニケーションスキルに関しては、感覚的にと言う言葉で終わらぜず、キチンと言語化しておくほうが良い。

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