デザイナーのためのプロダクトマネジメント入門講座
最近、デザイナーキャリア相談で話した内容の言語化。UIデザイナーが将来プロダクトマネージャー(PdM)になれるかの問いに対する回答です。
デザインキャリアの先にプロダクトマネージャーはありえる
UIデザイナーのキャリアをざっくり2つに分類するとサービスデザインの追求とデザインプロセスの効率化の2つに分類できて、サービスデザインを突き詰めたい人は、その先にあるプロダクトマネジメントの基礎を学ぶことで、UIデザインの精度も高まりサービス設計のキャリアを描けると思います。
UIデザイナーがプロダクトマネージャーを目指すために知っておくべきこと
プロダクトマネジメントの基礎を理解しておく
UIデザイナーがPdM転換するためには、プロダクトマネジメントの基礎と必要なスキルセットを理解してUIデザイン業務と近い領域のオーバーラップを目指すとスムーズだと思います。
プロダクトマネージャーの基礎
デザイナーがオーバーラップしやすい領域
アジャイル開発前提ですが、先ずは、UI制作業務を超えてユーザーのフィードバックを把握し、改善する取り組みをしていく流れがスムーズだと思います。
下記図のように、日々のUIデザインに加えて、定量分析や実現可能性の議論や導くための言語化、プロトタイプをする時間が長くなるイメージです。
例えば僕の場合は、価値検証の最速方法を編み出して、素早くフィードバックを受けとってからのデザイン設計を強みにしているので、機能開発時もUIデザインから入らず作る機能の方向性がズレてないか、チームと自分が学習できるプロダクトマネジメントを心がけています。
それを踏まえて評価しやすいUIデザイン提案や実現可能性を考慮したMVP設計もも一つの価値です。また分析手法と組み合わせてFirebase Remote Configを用いたA/Bテストの実施、ReproやRedashを用いたユーザー行動・反応を分析しアプリの改善点を明確にしていく開発マネジメントを意識しています。
これらを自分のスキルとしているので、UIデザインスキルに加えて、機能の価値検証手法や伴ったソフトウェアの知識を学習しています。
それ以外にも、下記の知識を身につけていく事でオーバーラップ領域が徐々に拡大していきます。
アジャイルなど開発フレームワークの知識
事業ドメイン知識と深い理解
KPI関連のコミュニケーションを取る意欲
データ分析、顧客とのインタビュー、フィードバックの収集
デザイナーとアジャイルの関係性
アジャイルは製品開発の方法論の一つで、製品を小さなステップに分割し、その都度フィードバックを受け取りながら開発を進めていく手法で、アジャイルチームはデリバリーよりも学習を優先する必要があると言われています。
アジャイル開発では、チーム全員が一つのタスクに集中する事をスウォーミングと言いますが、デザイナーがスウォームしやすい評価・分析周りから入る事でPdM領域にオーバーラップしやすいですし、アジャイルを採用してないチームでも、ユーザーからのフィードバックを得てデザインに活かすスキルを磨く事でデザインスキルも伸びると思います。
UIデザイナーのリソースカーブでよくあるのは、デザイン作業までは怒濤の如く忙しいが、その後の開発フェーズは手が空いてしまい何をすべきかわからない状況が発生します。それを感じた時に、プロダクトマネージャーの評価や分析タスクを手伝う取り組みが先ず第一歩だと思います。
結論
デザイナーはプロダクトマネジメントに向いてると思うので、目指す人が増えて欲しい
UIデザイナーからプロダクトマネジメントへの転換は、多くの努力と時間を必要とするため簡単ではないですが、サービス開発の言語化、デザインモックアップによる理想案の可視化などデザインスキルが有効で、責任範囲も広がるためキャリア的にもオススメです。
こんな感じで、言語化やビジュアライズ化しながらチームの理解度をあげる仕事も向いています。
プロダクトマネジメントに関心を持った方は、アジャイル開発の実践的な経験を積むことによって、プロダクトマネージャーとしてのキャリアを追求することができます。
最後に、プロダクトマネジメントに関する書籍やオンラインコースを学習することもおすすめです。プロダクトマネジメントに関する情報は多岐に渡るため、自己学習や情報収集が重要になります。書籍やオンラインコースを通して、より詳細な情報や知識を身につけることができます。
以下は、プロダクトマネジメントに関連する書籍やオンラインコースの例です。
PdMを目指すデザイナー向けのおすすめ書籍やサイト
※この記事はNotion AIでアウトラインを書いてから何度か書き直して、トップ画像もAIイラスト生成で作ってみました。