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UI/UXデザイナーを目指す若手に知っておいて欲しいこと

最近増えているスタートアップで働きたいデザイナー向けの記事です。自分の経験から勧めたい・知っておいて欲しい事をまとめました。

作業環境はケチらないで投資する

学生でも本気で勉強すれば1年以内にその投資を回収できるので、PCはケチらずにハイスペックなMacBook Proを買った方が良い。

稀に安いからと言う理由で、MacBook Airや旧スペックのPCで作業している人を見かけるけど、若い時ほど本質的な勉強に時間を裂いて欲しいし重い環境で作業し続けるのは効率が悪くインターンの @reo も古いPCで効率悪かったので、新品のMacBook Proを付与して、まともなソフトウェアセッティングとショートカットを教え込んだ。

ちなみに、僕がデザイナーにiMacではなく、Macbook Pro+外部ディスプレイを勧める理由は、キーボードとトラックパッドが近いと手を動かす量が減って作業効率が良いのと、仕様を詰める時はエンジニアの隣に移動して話しながら作業した方が効率が良いのが理由。あとどこでも作業できるしね。


"デザイナーなら常識"という言葉に惑わされないように

デザイン哲学はデザイナーの数だけ存在していると思う。

先輩デザイナーから話を聞く機会は多いと思うけど、人によってデザイナーならタイポグラフィを理解しているべき / デッサンができて当然 / アニメーション / IA / プログラミング / はたまた英語 / 美大卒が正義など『ほげほげができて当然でしょ』という言葉はこれからもたくさん耳にして、そのパラメーターが弱いと焦りやコンプレックスを感じると思う。

古い会社だと、 "俺が新人1年目の時はバナー制作と文字詰しかやらせてもらえなかったので、サービス作りはまだ早い。先ずは1年それで鍛える" みたいな会社もあるらしい。

ただ、それらは、その人が大事にしてきた事を言葉にしているだけで、君の将来を真剣に考えた言葉ではないかもしれない。どのパラメータを伸ばして何者になるかは自分で見極めて決めた方が良い。

ちなみに、僕が最初にトレースを勧める理由はいくつかあって

・アイディアが無くても、とりあえず手を動かしてデザイン感覚が付く
・成果物として発信できるので仕事がもらえるきっかけになる
・優秀なデザイナー思考を真似る事で新しい発想を生み出すキッカケに
・最低限Sketchの使い方を覚えてくれればアシスタントにできる

最近は師匠制度も増えてるし、迷ったら目指したいアウトプットを出してる人に相談してみるのが良いんじゃないかな。僕の経験上、一見すごそうな発言をしてるけど何をつくってるかわからない人に相談するとだいたい事故る。


教えを受けるのではなくググって課題解決できるスキルを身につける

よくインターンにも言ってるんだけど、学びたい技術ノウハウの多くはインターネットで探す事ができる。1人しか居ない僕に手取り足取りレクチャーされるより、適切な情報ソースを探す検索スキルを向上させて自分で解決する癖を付けた方が成長スピードが早いと思うので、今はスキルに応じて課題を与えるようにしている。

この業界、技術のパラダイムシフトが定期的に訪れる。例えば、Flashは少し前に役割を終えて、アプリのUIデザインもPhotoshopから、SketchやXDに置き換わり、今Sketchを使う理由は効率良い作り方の記事やアセットが世界中で発信されているからだ。

課題解決力が身につけば技術変化の時も生き残っていけるデザイナーになれると思うし、若者にとってはそれがチャンスでもあると思う。

サービスは1人で作れない

僕は、デザイナーと名乗っているけどサービスを立ち上げる仕事が多い。グラフィックスキルがどんなに高くても、SketchでUIを作る力が優れていてもエンジニアのパートナーが居ないとそれをユーザーに届ける事ができない。

全部1人でできるスーパーマンも居るけど、僕は多くの人に使ってもらうサービスを作りたいので、スケールさせるための仲間とチームが必要でその人達と一緒にモノ作りをしたい派。

以前こんな記事を書いた事があるけど、エンジニアが求めるアウトプットの出し方やコミュニケーション力を意識すると、グラフィックを作る人からサービスを作る仲間になって次のステージにシフトできると思う。

ユーザーが喜んでくれる事が最大のモチベーション

僕は10年前と今で立場も変わったし報酬も多少増えたけど、最大のモチベーションはいつだってユーザーが喜んでくれる事。"これダサくない?" とか周りにやんや言われても、人生の大半をサービス作りに投下してこれたのは、サービス作りの先にはこの瞬間があるからだと思う。

これは、今仕事しているSlackの一コマだけど、ユーザーから感動するコメントをもらったり、電車に乗った時、自分の作ったサービスを使ってる人を見た時は幸せな気持ちになれる。

手を動かして作り続けた人だけが味わえる瞬間で、だから僕は現場で働くの好きなんだと思う。

サービス評価はユーザーがすべきという考えで、デザイン評価も社内や上司の評価ではなく「ユーザーからの反応」が成績と考えていて、迷いが生じた時は身近な人の言葉だけではなくユーザーと向きあってみるのが大事だと思う。


アウトプットを続ければ一緒に仕事したくなる人が必ず現れる

上でスキルパラメーターの話をした通り、どのパラメーターを伸ばすのか意識した上で、得意スキルのアウトプットはTwitterやポートフォリオサイトなどでドンドン公開していった方が良い。

たまにセルフブランディングなんて揶揄され億劫になることもあるが、共感してくれる人や、スキルを求めてくれる環境で仕事した方が成果を出しやすいに決まってる。

僕も、振ってきた仕事をやらされている時よりも、案件を選べるようになった頃からサービス貢献感が変わった気がします。

あと、勉強会も見るより発表する事自体が勉強になってスキルが伸びる。文句言われたってバカにされたって良いので、アウトプットがあればとにかく手を上げて発信し続ける事がチャンスに繋がると思う。

さいごに

そう言えば最近AndroidのUIデザインをする機会があって、実際にやってみると全然手を動かせなくて、俺ダメダメだなと思った出来事がありました。偉そうな事を言ってる36歳でもAndroidスキルは1年生で、Android歴2年目のデザイナーより低スキルなわけです。

IT業界は、定期的にパラダイムシフトが起きて全員スタートラインに戻される楽しい所でもあるので、年齢関係なく切磋琢磨できればと思います

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