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UIデザイナーを目指す新卒に伝えたい事を言語化してみた

delyで、新卒デザイナーを積極採用しているので、面接で話している事や伝えたいことを言語化してみました。(※一般論ではなくあくまでクラシル開発の話になります)

事業会社のUIデザイン業務

先ず、学生がイメージするUIデザイン業務と、実際の業務が異なる事が多いので可視化してみました。

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UIデザインの磨き込みを行う印象が強いですが、実際は左図のように、ユーザーの行動分析、アイディアを言語化し、デザインに起こしてみて議論をし、開発版のアプリで触ってみて、良ければさわり心地やグラフィックを仕上げてリリースの流れです。

見た目や触り心地の良し悪しだけではなく、コンテンツを誰にどうやって届けるかのデータ表示ロジックを考えたり、ニーズがわからなければβテストを実施して分析、結果が良ければ作り込むなどユーザー評価を得ながらデザインしていきます。

例えば、検索結果画面のUIを検討する場合、検索結果のUIは同じでも、人や環境、時期などの条件によって表示すべきコンテンツが、変わってきます。同じUIでもマッチ度の低いコンテンツが表示されたら低品質ですし、マッチ度が高ければ使いたくなるサービスを実現できます。

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上記のように、UI設計はボタンの位置やグラフィックの洗練さだけではなく、データも合わせて考えていくために、プロトタイピングしながら適切な価値を届けられるようチームでデザインを考えていく仕事です。

入社時に必要なUIデザイン力

よく応募に必要なUIデザイン力を聞かれますが、クラシル開発はデザインシステム化してあるので、未経験でも学習意欲があれば1日8時間×1ヶ月で仕事に必要な最低限のスキルは必ず身につけられます

例えば、下記のようなアセットや、各パーツのマージンの考え方のガイドラインが定められています。

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稀に「絵心が無いので設計に特化したいです、UXデザインを学んできたのでグラフィックは専門外です」という人も居ますが、苦手意識で避けなければ業務で活躍できるスキルは十分に身につくので、意思次第だと思います。

クラシル開発は、Figmaでほとんどのデザインワークをします。数年後はまた変わるかもしれませんが、今やUIデザインツールのグローバルスタンダードですので、悩まずFigma一択です。クラシルではエンジニアもFigmaを使うし、ロードマップや資料もFigmaで作ってます。最近はコーポレートメンバーもFigmaを使うようになってきました。

業務で求められたり、興味を持ったらAdobeや色々なツールに触ってみる順番で十分です。過去に秘伝のタレとして引き継がれていた技術表現は、アセットのオープン化、動画サイトの業務プロセス公開で共有財産化されたので、効率よくスキルを学んでいきましょう。

UIアニメーションの表現を学びたい人はHaiku Animator 、UIデザインのレベルを更に上げたい人はSwift UIを学ぶと業務に活きると思います。

直近の事例でいうと、22卒インターンのなかねさんもチームに所属し1〜2ヶ月で、自分で作ったデザインをリリースしています。

デザインを育成し合う取り組み

模索中ですが、ペアデザインを強化しています。レビューでデザインの良し悪しを指摘されて持ち帰り作業するのではなく、先輩デザイナー、エンジニア、有識者とFigma上でリアルタイムにデザインを仕上げていく手法です。

若手のうちは、デザインレビューで最もな指摘を受けても持ち帰っても、実現方法が思い浮かばず「うーん」となってしまうケースも多いので、一緒にデザインしながら課題解決するのが良いと考えて、この取り組みをはじめました。

アプリ遷移時のトランジション最適解もiOS/Androidでそれぞれ異なるので、クライアントエンジニアとペアデザインする事で、適したUIを考えるスタイルが良さそうに思います。

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就業後は上記の流れで、最低限のスキルが身につけば、ソロ活動して先輩デザイナーがペアデザインでサポートする流れです。

上流から関わりたいは、すでに仕組みで達成されている

「デザイナーが上流から関われる仕事ができますか?」という質問を多く受けますが、クラシルでは、企画、エンジニア、デザイナーごとの職種で分業しておらず、課題を決めて解決に取り組むSquad開発を採用しているので、上流や下流の概念が存在しないと思います。

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PdMはデザイナーが担うケースもあれば、エンジニアが担うケースもあり、デザイナー×全職種でUIデザインを作りあげていく流れは下記の記事で詳細を書いてます。

デザイナー優遇ではなくフェアな環境

「デザインやデザイナーを大事にしている会社に入りたい」という話を聞きますが、優遇ではなく全職種フェアな環境を意識してます。顧客の価値作りを仕事にしているので、そのためのデザインは当然重視しますが、全社でユーザーファースト思考を浸透して実行する努力をしています。

ユーザーファーストは、UIの触り心地やグラフィックなど見た目を重視するのではなく、カスタマーサポートの丁寧さやコンテンツ価値がユーザーニーズを捉えきれているかなど、従業員一人一人の行動原則が顧客に向いてるかだと思います。

ソフトウェアを作る上で、フェアな環境作りの例として、開発方針を話す『UX改善ミーティング』は参加してない人向けに録画して1時間後には、全社員が見れるSlack上で見れる形で動画配信してます。

会社によっては、偉い人が話す会議で決まった仕様を、言われたままグラフィック化するデザインが求められる現場もあると思いますが、クラシルでは、そうならないように自立型の開発マネジメントを意識してます。

新卒デザイナー面接で話したいこと

僕が新卒面接で話したいのは、サービス作りに強い興味があるかで、学歴や志望動機はあまり気にしません。デザインのスキルチェックも現時点のスキルはあまり評価対象にしてません。

幼少期、家にあるおもちゃや時計の仕組みが気になって、バラバラにしてみた経験があると思いますが、そんな感じで、サービスを分解してどういう仕組みなっているのか、ユーザーの行動が気になって観測したり、解決方法を永遠と話し続けられる人だと一緒に働けるイメージが湧きます。

ソフトウェアデザインの目を鍛える楽しさ」でも書きましたが、気になってるサービスがあれば、それを徹底的に分解してどうして人を熱狂させているのか、最近だと、Clubhouseは何故流行ったのか、Notionの良さなどサービスを深く観察して言語化、話せる人であればデザインスキルは無くても、後からいくらでもついてきます。

ユーザーの行動を考え続けて、何度も作り直すと解が見えてくるので、そういうのが一緒できる人だと良いなと思います。

こういう人は相性が良くない

参考までに、逆に相性が良くない例も書いておきます。音楽性の違いなので下記がダメというわけではなく相性論だ思います。

・個のアート性を追求し続けたい
・チームでデザインするより、個のデザインを追求する方が好き
・UIデザインの作り込みに集中したい
・数字がとても嫌い
・流行ってるデザインテクニックを盛り込みたい
・サービスデザイン人格より自分のデザイン人格を優先したい
・ユーザーの価値作りより、業界で有名になりたい感情を"業務で"優先する

少しでも興味持ってもらえたら下記から気軽にご応募ください!先ずはカジュアルに話しましょう!

先日20卒デザイナーの遠藤くんが書いてくれた記事も良かったらご覧ください。



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坪田 朋
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